イギリスでは毎年11月の第2日曜日に、国内各地で戦没者追悼記念日「リメンバランス・サンデー」の追悼儀式が行われます。
もともとは第一次世界大戦での戦没者を追悼する日でしたが、今では第一次世界大戦以降のすべての紛争に対して平和を祈り、戦没者たちを哀悼する考えが広まっているそうです。
イギリスの植民地国であるオーストラリアやカナダ、ニュージーランド、南アフリカ等の国々も、同じようにリメンバランスデーに追悼し、その他アメリカやフランス、ドイツなどの欧州各国もこの日に追悼式を開催するとのことです。
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ミリタリー各部隊やイギリス連邦代表の献花 |
ここのところ体調がすぐれないとニュースになっていたエリザベス女王ですが、式典の直前に腰を痛めたとのことで今年の「リメンバランス・サンデー」式典は欠席となりました。
女王が即位してから69年の間に「リメンバランス・サンデー」の式典への出席を断念したのは、海外ツアー中の4回と妊娠中だった1959年と1963年の2回の合計6回のみとのことで、イギリス国民からは、女王の体調に関する心配が高まっています。
欠席した女王の代わりは、カミラ夫人ではなくキャサリン妃が務め、この人選に、「次期国王はチャールズ皇太子ではなく、ウィリアム王子なのでは?」などど、憶測が飛び交っているようです。
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規模を縮小して開催した2020年 |
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キャサリン妃が代役を務めた2021年 |
胸のポピーのブローチは、この時期に英国在郷軍人会が募金活動として販売するもので、収益金は英軍関係者への支援に使われるそうです。
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左は2021年 右は2018年 |
着回し上手のキャサリン妃のこの日のお洋服は、2018年にも着用したアレキサンダー・マックイーンのミリタリー調のドレス。
ポピーの重ね付けに関しては、ファッション識者が、
- 3っつのブローチは、それぞれミリタリーの3部門を表している。
- 単に多いほうが目立つから。
- 戦死したキャサリン妃の曾祖母の3人の子を追悼して。
などなど、色々と分析しているようですが、王室からの公式の説明はないそうです。
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