2021年11月22日月曜日

イギリスのリノベーション番組 『Grand Designs』

 イギリスのインテリア紹介番組で人気の『Grand Designs』は、一般人がデザインにこだわった家をて建てる工程を紹介するチャンネル4の長寿番組です。

なんと、今シーズンは義理の妹がプロデューサーを務めていると聞き、家族そろって番組を視聴しました。


チャンネル4『Grand Designs』  オフィシャルサイト

この番組が紹介する家は、インテリア玄人好みのモダンでダイナミックなものが多いのですが、今回も期待に応えた、給水塔を改造した家や、歴史的建物に超モダンな建物を増築した家など、面白い物件が紹介されていました。

写真家とコスチュームデザイナーのカップルが、廃墟となっていたウォータータワー(給水塔)を住居に改造。1960年のSF映画にインスパイアされた内装は、鉄板など元の給水塔の廃材をデザインに活かしながら、ユニークでおしゃれなインテリアに仕上げています。

取り壊し寸前だった給水塔

元の構造を残した巨大な住居に大改造

インパクトのある螺旋階段

最上階のリビングルームから3面を見渡せます


イギリスには建築物における景観規制があり、たとえ自分の家だとしても勝手に建て替えたり、増築することはできません。外観を大きく変えるような建設をする場合は、まずは建築会社を通して地元の役所に都市計画許可を申請し、専門機関によるしかるべき調査と、ご近所さんからの苦情がないことを確認しなければなりません。

こちらの歴史的な家も、第一回目の申請では許可がおりず、役所のお達しに沿って建築計画を変更してやっと許可が下りたそう。

左が増築部分 右が元々のファームハウス

確かに、かなりモダンな建物です

内装も北欧モダンなインテリア

階段は、まるで博物館のよう!

連れ子実施合わせて5人の男の子がいる再婚同士のカップルが、1960年代に建てられた家を大家族用の家に改造した例。もともとビクトリア時代の建物が建っていたところ、戦争の空爆で破壊され、戦後に安普請の小さな家が建てられていた物件。

ビフォー  玄関側     ビフォー  庭側 

アフター  玄関側    アフター  庭側

ビクトリア時代によくあるテラスドハウス(長屋)ではなく、一戸建てだったのが幸いしたのか、こんな劇的な大改造の許可が下りたのでしょうね。
個人的には、隣の家との外観があまりにも違うので、「よく申請が下りたなー」というのが正直な感想です。

奥に見える玄関から、手前のキッチンまで
仕切りなしの開放的な設計


他にも、海辺のオーシャンビューの家や、古いお城の中にモダンな家を増築した家など、見ているだけでため息がでるような素敵なリノベーション例が紹介されていました。

この番組で紹介される家は、かなり芸術的で高級志向なので、3人の暴れん坊がいる我が家には非現実的ですが、施工主が工夫を凝らしたユニークな家を見るのは、現実逃避ができるひとときの楽しみです。

大規模な改装が難しくても、ミラーや照明でお部屋の雰囲気がガラリと変わります。

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イギリスアンティーク

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