2021年11月14日日曜日

リメンバランス・サンデーで存在感を増したキャサリン妃

イギリスでは毎年11月の第2日曜日に、国内各地で戦没者追悼記念日「リメンバランス・サンデー」の追悼儀式が行われます。

もともとは第一次世界大戦での戦没者を追悼する日でしたが、今では第一次世界大戦以降のすべての紛争に対して平和を祈り、戦没者たちを哀悼する考えが広まっているそうです。

イギリスの植民地国であるオーストラリアやカナダ、ニュージーランド、南アフリカ等の国々も、同じようにリメンバランスデーに追悼し、その他アメリカやフランス、ドイツなどの欧州各国もこの日に追悼式を開催するとのことです。

ミリタリー各部隊やイギリス連邦代表の献花


ここのところ体調がすぐれないとニュースになっていたエリザベス女王ですが、式典の直前に腰を痛めたとのことで今年の「リメンバランス・サンデー」式典は欠席となりました。

女王が即位してから69年の間に「リメンバランス・サンデー」の式典への出席を断念したのは、海外ツアー中の4回と妊娠中だった1959年と1963年の2回の合計6回のみとのことで、イギリス国民からは、女王の体調に関する心配が高まっています。

欠席した女王の代わりは、カミラ夫人ではなくキャサリン妃が務め、この人選に、「次期国王はチャールズ皇太子ではなく、ウィリアム王子なのでは?」などど、憶測が飛び交っているようです。

規模を縮小して開催した2020年

キャサリン妃が代役を務めた2021年

胸のポピーのブローチは、この時期に英国在郷軍人会が募金活動として販売するもので、収益金は英軍関係者への支援に使われるそうです。

左は2021年 右は2018年

着回し上手のキャサリン妃のこの日のお洋服は、2018年にも着用したアレキサンダー・マックイーンのミリタリー調のドレス。

アクセサリーは、ダイアナ妃が所有していたパールのドロップイヤリングと、胸元には伝統の赤いポピーのブローチ3輪に英国在郷軍人会のクリスタルのフラワーブローチを重ねていました。


ポピーの重ね付けに関しては、ファッション識者が、
  • 3っつのブローチは、それぞれミリタリーの3部門を表している。
  • 単に多いほうが目立つから。
  • 戦死したキャサリン妃の曾祖母の3人の子を追悼して。
などなど、色々と分析しているようですが、王室からの公式の説明はないそうです。



イギリスアンティーク

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2021年10月1日金曜日

ビックベンの時計文字盤の色が変わったらしい

懐かしいお友達と会うため、ロンドンに行ってきました。

普段はケント州の自宅でカントリーライフを送っているため、大都会ロンドンを訪問するのは、かれこれ4年ぶりです。

地元を歩いていると、マスクをしている人はほとんどいませんが、電車に乗るときは基本マスク着用ということらしく、イギリス人でもルールに従っている人が多かったです。

ウォータールー駅の構内には、公開中の映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の大きなポスターが貼ってありましたね。


007好き必読 Pen+ 007完全読本
最新作に加え、過去の作品ガイド、音楽、ファッション、原作まで網羅した、007シリーズの総力特集。


快晴の空に、ロンドン・アイが映えます。
観光客はまだ少なめなので、並ばずに搭乗できそう。




ロンドンといえば、テムズ川沿いに見るこの景色でしょう。


ビックベンの改修は、なんと2017年からの5年越し。
その費用は2900万ポンド(約45億円)の予定が、修繕箇所が増え続け、現在では8000万ポンドと言われています。

この時計の文字盤や針は、元々はプルシャン・ブルー(紺青)に塗られていたところ、1930年代に大気汚染の影響を隠すために黒く上塗りされたそうです。

今回の改修では、オリジナルのプルシャン・ブルーに戻す決断が下されたそうで、たしかによく見ると青みがかっているような。。。

早く改修が終わって、覆いがない状態の全景を見ることができる日を楽しみにしています。





 
プルシャンブルー -世界を巡った謎の青- (世界・美の旅9) [DVD]


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2021年9月25日土曜日

Gravesend 1940's イベント



ケント州グレーブズエンドの歴史的な砲兵要塞がある公園で、戦時下1940年代がテーマのイベントがありました。


フォートガーデン
アドレス:Fort Gardens, Commercial Place, Gravesend, Kent DA12 2BH


公園はテムズ川に面していて、川沿いにはカフェや遊歩道があって一日遊べそうです。


フォートガーデン内にあるニュータバーン要塞 New Tavern Fort HP
4月から9月の週末のみ 12noon - 5pmの間で開館 
入場料:£1 /人

現存する18世紀の要塞としては、非常によく修復・保存されています。


物々しい雰囲気の武器保存庫。
地下要塞は全長180mもあり、それぞれの小部屋に戦時下の貴重な展示がありました。
第二次世界大戦でもテムズ川を守る大切な役割をしたということで、歴史を知る上でも、一見の価値があります。


イベントでは、ミリタリーユニフォームに身を包んだ人たちが、当時の人物になりきってイベントを盛り上げていました。




当時のピクニックの様子を、洋服や小物も含めて忠実に再現したカップル。
写真撮影も気軽に応じてくれました。



クラッシック乳母車のママさん。


クラッシックカーも、ステージ近くに陣取って会場を盛り上げています。



戦場での司令部?の様子をデモンストレーションしていました。


戦場の医療部隊のデモンストレーション。


当時の子供のおもちゃを展示しているコーナー。
可愛いビンテージおもちゃが沢山ありました。



ビンテージ品を売っているお店も複数出店していて、珍しいものもたくさんありました。



屋台もクラッシックなキッチンカーでした。 
ここで購入したエビマヨのサンドイッチがおいしかったです。




 

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2021年9月19日日曜日

Salute to the 40s イベント@Chatham Historic Dockyard

ロンドンの東River Medway沿いのチャタム・ドックヤード で、第二次世界大戦がテーマのイベントが行われました。

https://www.facebook.com/salutetothe40s/

会場のチャタム・ドックヤードは、ヘンリー8世の時代からイギリス海軍の造船所として栄え、お役目を終えた海軍の船や、潜水艦が停泊し、現在はミュージアムとして公開されています。

Chatham Historic Dockyard 公式サイト
Main Gate Rd, Chatham ME4 4TZ

日本語でのドックヤード訪問記は、Miniさんのブログに詳しく掲載されています。

ちなみに、ブリティッシュエアウェイズの尾翼のデザインは、チャタム・ドックヤードに停泊していたネルソン提督の戦艦に掲げられていた英国旗をデザインモチーフにしているそうです。



イベント会場入り口は、常設博物館でした。

チケットは当日券大人25ポンド、子供15ポンドとちょっと高いものの、一回買うと1年間何度でも訪問できるようです。(オンラインで買うとちょっと安いです。)

レトロな移動式遊園地も設営されていました

クラッシックカーのオーナーも戦時中のコスチュームを着ています

絵本に出てきそうな可愛い車

車輪の赤がおしゃれ!

女性戦士のポーズもきまっています

クラッシックカーの後ろにはイギリスらしいピクニック

クラッシックカーとマッチするレトロ衣装の参加者

私はこの時代のクラッシーな紳士淑女のファッションが大好きです。
日本では既製品はなかなか売られていませんので、手作りするのもよいですね。
検索したら、篠原ともえさんのこんな本がヒットしました。可愛い!!

1944年製造のHMS Cavalier

 Cavalier号の中のキッチン

Cavalier号の船長室


HMS Ocelot
英海軍用に製造した最後の戦艦 

Ocelot号の中の機械室

現代の海軍の船やボートも展示されています

パレード





レトロベビーカーのママたち

本物の赤ちゃんが入っていました


農家(?)の人たち


オフィサーの婦人たち

この時代のファッションに欠かせない、クラッシーな毛皮のショール。
今は、フェイクファーでも見た目は本物と見分けがつかないものも出ているのですね。



ロープ製造工場の横で銃のデモンストレーション


昔ながらの手法で作るロープの機械
作業員もレトロなユニフォームを着ています


当時流行したミュージックのバンド演奏もありました


レトロなカフェで一休みする老夫婦


現存する最古の英海軍長官邸


ユニフォームも販売していました

ビンテージ雑貨や洋服を販売するショップ


日本の終戦記念日とは真逆の華やかな愛国ムードのイベントで、敗戦国と勝戦国の違いを実感する機会となりました。



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