日本では、スージー・クーパー人気が根強いですが、
イギリスで同時期に活躍し、
現在も世界にコレクターズクラブがあるほど人気のイギリス人女性陶芸家に、
クラリス・クリフがいます。
クラリス・クリフ https://en.wikipedia.org/wiki/Clarice_Cliff |
【クラリス・クリフの紹介】
クラリス・クリフは、1899年に陶磁器で有名な地、ストーク・オン・トレントで生まれました。
13歳で陶磁器工場の金箔の絵付けの職を得たクラリスは、それと同時に夜間のアートスクールで芸術の基礎を学びます。
17歳で(1916年)ウィルキンソン陶器工場に就職し、絵付け工員として従事していましたが、マネージャーのコリー・ショーター(のちに夫となる)にデザインの才能を買われ、デザイナーとして活躍します。
1922年にコリーのすすめで自分のスタジオをたちあげ、1927年に発売したBizarreシリーズが世界的に大注目を浴びました。
1940年、ウィルキンソン陶器工場社長となったコリー・ショーターと結婚し、ビジネスも私生活も軌道になります。
一時期は70人ものスタッフを雇い、様々なヒットシリーズを展開したクラリス・クリフですが、1963年に最愛の夫コリーが亡くなると、工場を閉め、陶芸家としてのキャリアをリタイアしました。
【代表作】
アールデコ Bizarre シリーズ |
【クラリスの生涯が映画化】
2021年11月 クラリス・クリフの生涯を題材にした映画『The Colour Room』が公開されました。
Official trailer and launch date revealed for Sky Original film, The Colour Room
クラリスのカップでティータイム! |
クラリス役は、『ブリジャートン家』主演のPhoebe Dynevor
Vogue誌の名物編集長 Anna Wintorはクラリスクリフのコレクターで、
コリー役は、『ダウントンアビー』シーズン5と6に出演の Matthew Goode
と、なんとも豪華キャストです。
映画ロケ地についての記事
制作会社Skyの公式トレーラー
この映画には、現在クラリス・クリフ小学校に通う男の子もキャストされたそうです。
クラリスの名を付けた小学校があると知って驚きましたが、
それだけ影響力と権威ある存在だったということですね。
女性の地位が低かった当時に、これだけ世界的に活躍したクラリスは、
まさにたぐいまれな才能を持ち、チャレンジを恐れない女性だったと思いを馳せます。
日本で公開される予定なのかわかりませんが、『The Colour Room』は必見ですね。
Vogue誌の名物編集長 Anna Wintorはクラリスクリフのコレクターで、
オフィスに、クラリスの豪華コレクションをディスプレイしているようです。
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